プロテインの筋肉づくり以外の効果とは?(健康・美容など)
筋肥大させるオススメのプロテインで効果的に筋肉を付けよう!飲み方や飲む時間帯は?
プロテインと聞くと、ボディビルダーの方やスポーツ選手が効率的に筋肉を付けるために飲んでいるイメージがどうしても強いですが、その他に体に良い影響を与える効果はないの?と感じている方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな疑問をお持ちの方に、プロテインの筋肉づくり以外の効果や効能をお話ししたいと思います。
目次
プロテインの筋肉づくり以外の効果・効能~健康編~
プロテインは筋肉づくりに欠かすことのできないタンパク質をメインに作られていますが、継続的に摂取することで、健康的な体も作ることが可能とされています。ここでは、プロテインを飲むことで得ることができる健康面においてのメリットをいくつか取り上げてみましょう。
プロテインにはシステインを中心に疲労回復効果がある成分が豊富に配合されている
筋肉の構成成分は主にタンパク質であり、筋肉の合成を促すにはタンパク質の元となる必須アミノ酸は欠かすことはできません。そして、数あるアミノ酸の中においても条件つき必須アミノ酸と呼ばれるシステインには筋肉を維持しながら疲労によって生み出されてしまう酸化ストレスを減少させる働きがあることが知られており、このシステインによって日々の仕事や生活の中で蓄積した疲労を回復させる効果が期待できます。
筋トレ後30分以内に速やかにプロテインを補給しなさいといわれているのは、筋トレで受けたダメージをシステインなどの力によりスムーズに回復させ、効率的に筋肥大を促すことが可能だからという理由もあるでしょう。
タンパク質が免疫力強化の材料
プロテインの主成分でもあるタンパク質は筋肉だけでなく私たち人間(動物)の内臓、皮膚、毛髪、爪など体のほとんどを構成しています。そして、このタンパク質が不足することにより起こる弊害の一つに免疫力の低下です。免疫力は免疫細胞が体内に多ければ多いほど強化され風邪や体調不良などから身を守ってくれますが、この免疫細胞の主成分が実はタンパク質です。
そのため、日々の食事においてタンパク質の摂取量が極端に少ない人は、体内で新たに作られる免疫細胞の数も減少するため、日常生活の中においてもどこか体調が優れないなという日も多くなりやすいでしょう。また、免疫細胞というのはその寿命自体が短いため、毎日新たなタンパク質を補給してあげる必要があります。
筋肉づくりなどを行わない一般的な人のケースのタンパク質1日推奨摂取量は、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準2015』によると18歳以上の男性が60g、18歳以上の女性が50gとされています。これはあくまでも一例ですが、納豆1パックに含まれているタンパク質が約8gであるため仮に納豆だけで1日の推奨摂取量を満たそうと思ったら、6パック~7パックほどが必要となります。
これをプロテインで見てみると、メーカーにより多少の差異はありますが1杯でタンパク質は約15g~25g含まれています。プロテインであれば2杯~3杯、水や牛乳で溶かして飲むことで1日に必要なタンパク質を摂取することが可能となります。
もちろん、タンパク質を一度に吸収できる量には限りがあるため、数時間おきに分けて飲むなどの工夫が必要となりますが、通常の食事から摂取する場合と比較すると無理なくタンパク質を体内に摂り込むことができます。この点もプロテインのメリットであると言えるでしょう。
普段の生活が忙しく、栄養管理を考えた食事ができていない人などはこのように食事とプロテインを組み合わせて飲むことで免疫細胞を保つことができ、健康的な体の維持にも役立つことになるのです。
プロテインの筋肉づくり以外の効果・効能~美容編~
プロテインには健康的な体を作る上でも効果があることが分かりましたが、女性に嬉しい美容効果でも近年注目を集めています。主に男性が飲むというイメージがあるプロテインがなぜ美容効果があるのか?ここでは、プロテインと美容についての関係などをお話しします。
ソイプロテインの大豆イソフラボンが美肌を生み出す
筋肉を効率的に付けるのであれば、牛乳を原料としたホエイプロテインやカゼインプロテインなどが有効とされていますが、美容に関しては大豆を原料とした植物性タンパク質が豊富に配合されているソイプロテインが大きな力を発揮するといわれています。大豆にはイソフラボンと呼ばれる成分が含まれ、このイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きを持っていることでも有名です。
エストロゲンには元々、美肌に必要とされるコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す作用があるため、肌をなめらかにして美しく保つ効果が期待されています。女性の体はちょっとした環境の変化でホルモンのバランスが崩れやすく、ストレスなどでニキビができるというのはこのホルモンバランスが乱れている証拠でもあります。
このような時に女性ホルモンを活性化させる働きがあるイソフラボンを摂取することでホルモンバランスが整えられ、美しい女性らしい肌を作り出す成分が体内で生成されることで、肌トラブルの改善にも期待できるでしょう。現在ストレスや環境の変化で肌の調子が悪い方というのは、ソイプロテインを試してみるのもおすすめです。
美肌を作り出す原点もやっぱりタンパク質
ソイプロテインのイソフラボンに代表されるように美容に効果的とされる成分も確かに魅力的ですが、やはり健康的な美肌を目指すのであれば基本的な栄養素であるタンパク質は欠かすことのできないものです。人の体は約60%が水分であり、約20%がタンパク質。このタンパク質が不足することにより、健康的な美肌の元でもある皮膚の生成が上手くいかなくなってしまうのです。
それだけならまだいいですが、タンパク質不足により肌の新陳代謝の低下や老化も招いてしまうため、たるみやむくみの原因にもつながる場合があります。また、肌のツヤやハリを維持しているコラーゲンもタンパク質を栄養として生成されるため、極度のタンパク質不足は、美を意識する女性にとっては最大の敵でもあります。
コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなど美容効果が期待できる化粧品なども大切ではありますが、内部から綺麗な肌を作るという根本的な部分を意識することで本物の美肌を作ることも大切です。そのサポートをするのがタンパク質の大きな役目の一つなのです。
無酸素運動や有酸素運動で健康&美容効果もアップ
プロテインのみでも優れた健康効果、美容効果が期待できることがわかりましたが、これに加えて筋トレなどの無酸素運動、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うことで大きな相乗効果があるとされています。まず、筋トレに関してですが、筋トレ終了後数十時間は太りにくい体になるということがわかっています。
人は何らかの運動を行った際に『運動前』と『運動後』では、運動後のほうがカロリー消費効率が高いからです。運動後のほうが太りにくい体になるこの状態を『EPOC(エポック=運動後過剰酸素消費量)』と呼びます。このEPOCの接続時間は有酸素運動の場合だと約2時間なのに対して、筋トレなどの無酸素運動のケースだと48時間以上続くとされているのです
すなわち、約2日に渡って脂肪が燃焼しやすい体となっているため、ソイプロテインなどダイエットに効果があるとされているプロテインとの組み合わせで太りにくい体質を目指すことも可能となるのです。また、ジョギングなどの有酸素運動の場合は、血液やリンパなどの巡りを良くする効果が期待できるため全身のむくみなども改善されてスッキリとした小顔を目指すこともできます。
むくみが改善されることで細身にも見えるため、美ボディを手にいれたいという人にもぴったりです。プロテインのみで思ったような美容効果が得られない場合などは、このような軽めの運動を取り入れてみるのもおすすめです。
現代のストレス社会にも負けない強い精神を作るプロテイン
今回はプロテインの健康効果や美容効果を中心に解説してきましたが、プロテイン(タンパク質)には精神を安定させ、うつ症状や不眠症といった症状を未然に防ぐ効果もあることが期待されています。これは、タンパク質に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンを摂取することでセロトニンと呼ばれる成分に変化して作用するものです。
セロトニンは副交感神経を優位にして気持ちを落ち着かせたり、夜になると睡眠ホルモンのメラトニンに変化してゆったりとした睡眠をサポートする働きがあります。現在はストレス社会と呼ばれるほど、仕事や日々の生活で強いストレスを受け、それが原因で夜もぐっすりと眠れないという方が増えています。
このようにプロテインは筋肉づくりだけでなく様々な効果が期待されています。健康的な体づくりや美を極める方法の一つとして、ぜひプロテインを活用してみ下さい。タンパク質が足りていなければ、適切なタンパク質摂取により、きっと良い変化を実感することができるでしょう。