筋トレマガジンについて

昨今、様々な分野で健康志向が高まりをみせています。

その背景には、高齢化によりいつまでも元気で過ごしたいという思い、それに伴う予防医療の認知(特に食生活の改善、運動などにより病気を未然に防ぐ一次予防)、肥満やメタボリックシンドロームの体に及ぼすリスクの周知、団塊世代(昭和22年~24年生まれ)や団塊ジュニア世代(昭和46年~49年生まれ)の体力の減退年齢到達など、様々な要因が重なり合うことで、健康維持・増進活動への参加が増えているのではないでしょうか。

今後は団塊世代の長寿、そして団塊ジュニア世代が次なる高齢化の波となり、さらに高齢化が進むことが予想されます。

このようなさらなる高齢化に伴い、健康志向はより一層高まりをみせ、いろいろな活動を通じて自分の体と向き合う時間が増えていくことと思います。

そして、まだまだ認知が高いとはいえないロコモティブシンドローム(※1)やサルコペニア肥満(※2)の認知も健康への関心を高めることになるでしょう。
(※1)加齢に伴う運動器の障害により要介護になるリスクが高い状態または予備軍。
(※2)加齢とともに筋肉が減り、逆に体脂肪が蓄積された状態で、体型に変化がないのに肥満状態にあること。

その一方、いつまでも美しくいたい、若々しくいたい、体型を維持したい、もっとよくしたいなど健康状態や年代を問わず、自分の体と向き合う人々が多く存在します。

自分をよりよくしたい思いは、非常に有意義なことであり、大変よい傾向であると思います。

ただし、現代の20~30代の女性に言えることですが、極端なダイエット(食べないダイエット、無理な食事制限)による”痩せ過ぎ状態の女性が多く、この点においては健康を損なってしまうことになるので注意が必要です。
このようなダイエットは、脂肪だけでなく、筋肉も落としてしまうことで代謝が低下しリバウンドにも繋がります。
健康的なダイエットは、筋肉を維持、できれば筋肉を増やしながら、無理のない範囲で脂肪を落とすことが大切です。

肥満など脂肪のため過ぎはよくありませんが、適度な脂肪は健康を守るためにも必要なものであるのです。

無理なダイエットを除き、美意識に起因する自分の体と向き合う状況は、一見健康とは繋がりがないように見えまずが、実は健康に直結していることがあります。

それは、運動(筋トレやウォーキングなどの有酸素運動)とバランスのとれた食事(栄養)により、体を変えようとする場合です。

運動によって体を美しくする、体型を維持・向上させる、若々しさを保つ、このような意識で体と向き合っている場合は、直接的な目標達成と同時に健康へも好影響を与えます。

言い換えれば、無理なダイエットや無理な肉体改造をせずに、外見を変えていこうとする活動は健康的であると言っていいかも知れません。

運動の健康に対する影響として一例をあげれば、

  • 筋トレで筋肉を付けることで代謝が高まり、肥満の防止にもなる。
  • ウォーキングやジョギングなどで脂肪燃焼させると同時に、心肺機能が高まり、心臓血管系の疾病も予防できる。
  • 筋トレをはじめとする下半身の運動により、いつまでも元気に歩ける体も実現できる。
  • 有酸素運動により高血圧の人は安静時血圧が低下。その結果、高血圧の危険因子である心臓発作や脳卒中を防ぐことができる。

など、運動はこれ以外にも様々な影響をもたらします。

筋トレマガジンでは、筋トレをベースにした運動に関する情報を軸に、有酸素運動、そして食事(栄養)に関する話題を新しい情報だけでなく、旧来からいまにも繋がる情報や考え方などを交えながらお届けしていきたいと思っています。

個々の情報の中で特に言及はすることは無いかも知れませんが、そこには健康も得られることを感じ取っていただければと思います。

体作りは健康を保つための将来への貯金でもあります。
ぜひ、長い目で自分の体と向き合い、その効果を実感して下さい。

筋トレを知り、学び、実践していただくことで、筋トレマガジンがあなたのよりよい体づくり、健康づくりの一助となれば幸いです。

よろしくお願いします。

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