日本製プロテインと海外製(アメリカ製)プロテインの違い

日本製と海外製プロテイン

プロテインを購入する時は、味、値段、品質、あるいは口コミなどを比較して検討する方がほとんどだと思います。

そして、これ以外にもプロテインを長年使用している方になると海外製(主にアメリカ製)のプロテインも視野に入れて購入する方もいます。

この海外製のプロテインですが、やはり国内製と異なり情報がどうしても少なくなるため、『どのような特徴があるのだろう?』という疑問を抱く方も少なくないようです。

そこで、今回は日本製と海外製のプロテインの違いをさまざまな角度から考察したいと思います。

日本製プロテインと海外製(アメリカ)プロテインの違いを徹底分析!

早速、日本製プロテインと海外製(アメリカ)プロテインの異なるところを取り上げていきたいと思いますが、まず念頭に置かなければいけないのはプロテイン発祥の地はもともとアメリカだと言うことです。また、プロテインだけに限らずアメリカの方がサプリメント系に関しては日本と比較すると先を進んでいる現状があります。

だからといって日本製のプロテインがダメだというわけではなく、国内のプロテインに関してもアメリカを参考に近年は改良を重ねた結果、非常に高品質な商品が店頭に並んでいます。この点を踏まえた上で日本製プロテインと海外製(アメリカ)プロテインの違いをご覧ください。

~価格~日本製プロテインと海外製(アメリカ)プロテインの違い(1)

価格面から見る日本製プロテインとアメリカのプロテインについては、現地価格点から言えばアメリカの方が断然安く、圧勝に近い形です。

ただし、これはあくまでも日本に輸入される前の段階の話であり、アメリカ製のプロテインはここから送料、輸入手数料(関税)などが上乗せされるため、この分で正規の価格より若干高くなります。

しかし、この上乗せ料を入れても日本製のプロテインよりも安いのがアメリカ製のプロテインのメリットの一つです(ビックリするほど安いわけではありませんが)。これは原料(タンパク質)の国内生産と大量生産による原価低減、そしてアメリカ人の体格に合わせて大型ボトルで販売する形式が取られている点が大きいと言えます。日本で言えば、2つ3つ束ねた“まとめ買い”に近い形式を想像すると分かりやすいかも知れません。

日本製のプロテインの価格が高い理由としては、大手メーカーでは広告費や流通代、多くのメーカでは原料の輸入コストがかかっているためだと思われます。もちろん、品質管理についても多くのコストをかけていることでしょう。

そのため、少しプロテインに詳しい方であれば、amazonなどの通販で低コストな海外プロテインを購入する方も多くいます。

この点は日本の大手メーカーのプロテインと海外製プロテインを比較すると海外製に軍配が上がりますが、日本産でも通販で販売しているプロテイン(Be Legendなど)は海外製に負けず劣らずのお財布に優しいプロテインだと言えます。

~味~日本製プロテインと海外製(アメリカ)プロテインの違い(2)

味の違いから見る日本と海外のプロテインについては、好みの問題があり一概には比較できませんが、アメリカ製の方が『甘い』という声が多いのが特徴です。

実際、私が使っているプロテインの一つに「チャンピン・ピュアー ホエイ プラス」という世界的に有名なプロテインがありますが、これは非常に甘いです。私は甘いものが好きなので美味しく飲んでいますが、水で溶かしても甘いので甘いのが苦手な人はビックリするかも知れません。

日本製のプロテインも現在ではチョコ味やココア味、ストロベリー味などの味付きプロテインがメインに販売されており、ひと昔前、あるいはふた昔前のクセのある典型的なプロテインの味(プレーン)が苦手だった方には人気で継続率も高いようです。

甘さについては、アメリカ製と比較するとおしなべて甘さ控えめになっています。さらっと飲める印象があります。プロテイン独特の味がやや残るものもありますが、おすすめランキング上位のプロテインについては当然ではありますが、飲みやすいものばかりがランクインしています。
(ちなみに、私は日本製ではザバスのホエイプロテイ100のココア味とバルクスポーツのビッグホエイココアミルクを併用しています)

とにかくプロテインの独特の味は少しでも無くしたい、甘い方がいいという人は海外製のプロテインを使うのが適しており、おすすめします。

ちなみに海外製のプロテインの甘さに関しても全員の評価が高いわけではなく、中には『甘すぎる』という方もいるため、日本製と海外製のプロテインの中間の味で作ってほしいという声もあります。

~タンパク質含有量~日本製プロテインと海外製(アメリカ)プロテインの違い(3)

タンパク質含有量に関しては、本場のアメリカのプロテインに軍配が上がるでしょう。これは、単純に比較してみるとわかりやすいですが、日本製の人気プロテインの一つに「ザバスのホエイプロテイン100 ココア味」があります。国内では最もポピュラーなプロテインでもありますが、このプロテインで1回あたり約15.5gのタンパク質を摂ることができます。

一方のアメリカ製のプロテインは、「チャンピオン ピュアホエイスタック プロテイン チョコレート」の場合、1回に含まれているタンパク質は約22gです。

一般的に日本製ではタンパク質が1回あたり20g以上含まれていれば多めと言えますが、アメリカ製のプロテインに関しては30gのタンパク質を一度に摂ることができるプロテインも販売されており、この点においては本場のプロテインの名に恥じない中身の濃い製品という印象を受けます。

ただし、ここではメーカー指定の容量として1食分の含有量で比較しています。この比較法の難点は1回で使うパウダーの量が違うと言うことです。一般的には、海外製の方が日本製よりも1回あたりの量が多い傾向にあります。そのため、違いがでるのは当然であるとも言えます。
(ちなみにタンパク質の含有率に目を向けると大きな差はありません。むしろ日本製の方が含有率は高かったりします)

そこで含有量、つまりタンパク質の量を多く摂りたければ1.5倍や2倍など、パウダーの量を増やせばいいという考えにいたるわけですが、この場合切実な問題が出てきてしまいます。

1杯当たりのコストが高くなってしまうということです。量を増やせば当然といえば当然です。

そこで、さらに細かく比較するために、その他の成分を除外して、タンパク質1gあたりいくらになるかを計算してみました。

「ザバスのホエイプロテイン100 ココア味」
タンパク質1gあたり約5.5円

「チャンピオン ピュアホエイスタック プロテイン チョコレート」
タンパク質1gあたり約4.14円

その差は一目瞭然です。ここで明確に含有量もタンパク質のコストもチャンピオン製に軍配が上がる結果が出ました。

つまり、ザバスで1回あたりのパウダーの量を1.5倍や2倍に増やして、チャンピンと同じタンパク質の量を摂ろうと思えば、割高になってしまうことを意味しています。

ここでは違いを表すために1回あたりの含有量の違いで比較しましたが、総合的に比較するならば価格・コストとミックスして比較するとより明確に違いが出ることが理解できたかと思います。

なお、カロリーはザバスのホエイプロテインが1回あたり83Kcalであり、チャンピオン ピュアホエイスタック プロテイン チョコレートは同135kcalです。

しかし、ここでも1回あたりに摂取できるタンパク質量を考慮すると、例えばタンパク質量を合わせるためにザバスを1.5倍摂ることになると、あまり差がないことが分かります。プロテインを購入する際は、この点も含めて比較検討するとより自分にあった選択が可能になるでしょう。

海外製(アメリカ)のプロテインの安全性はどうなの?

日本製とアメリカ製のプロテインの違いについて取り上げてきましたが、基本的には価格面やプロテインの主成分であるタンパク質の1回あたりの含有量およびそのコストに関してはアメリカ製のほうが優れているのは事実です。しかし、プロテインに限らず海外製の商品はどうしても安全性の面で少し不安がよぎるのも確かだと思います。

そこで、ここではアメリカ製のプロテインの安全性について少し解説したいと思いますが、結論からいうとアメリカ製のプロテインは厳しい検査をしっかり行った上で販売されています。

アメリカ製のプロテインは適正製造基準であるcGMP(current Good Manufacturing Practiceの頭文字をとっている)と呼ばれるアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局=Food and Drug Administration)が定めた健康食品などの品質基準をクリアすることが義務付けられています。

このcGMPは原料の仕入れ、製造、出荷まで全ての工程を徹底管理して安心、安全の品質基準を保っていることが確認できなければクリアできないため、世界中の同様の検査において最も厳しいともいわれているほどです。

ちなみに、このcGMPですが『c』が付かないGMPというものが存在しますがほぼ同じ意味であり、cGMPの『c』は『最新の・更新の』という意味の『current』の頭文字から付けられています。つまり、cGMPは「食品の安全性や品質などは永遠に同じではないから常に最新の状態に更新しておきなさい」という意味であり、一度安全性を確認したからOKではなく常に新しい安全性の情報を更新しなければいけないというわけです。

これが、cGMPが世界で最も厳しい検査といわれている理由でもあります。このような厳しい検査がアメリカのプロテインには義務付けられているため安全性に関しては自信を持ってGOサインを出せるところがあります。

ちなみに、このGMPですが日本のプロテインの場合は任意であり強制ではありません。日本のGMPが義務付けられているのは現在のところ医薬品だけとなっており健康食品に関してはGMPの審査をクリアしなくても販売することが可能です。もちろんメーカーによってはGMPを取得して販売していますが、義務ではないため安全性に関してはどうしても緩さがあるといわざるを得ないでしょう。

現在、日本でGMPを認定している機関は2ヵ所あり、審査をクリアした健康食品やサプリメントにはGMP認定マークが付いているため、日本でより安全な健康食品やサプリを購入したい方はパッケージをよく確認することが大切です。国内のGMP認定機関の詳細は以下の公式ホームページから確認できます。

【GMP認定機関1】JIHFS 一般社団法人 日本健康食品企画協会 公式ホームページ
http://www.jihfs.jp/

【GMP認定機関2】公益財団法人 日本健康・栄養食品協会 公式ホームページ
http://www.jhnfa.org/

プロテインに関しては海外製(アメリカ)の方が全体的に品質レベルが高い

今回は、日本とアメリカのプロテインの比較をしてみましたが、現時点では上述した点並びに競争も盛んなことからアメリカ製のプロテインの方が品質の良さや安全性などに関しては若干上回っていると感じます。

もちろん、日本も食品関連の基準は世界的に非常に厳しく、それこそ世界も認める安心、安全の食を楽しめる国の代表的な存在ではありますが、プロテインに限っていえば海外プロテインの筆頭である本場アメリカ製が一歩リードしていると言ったところです。

ただ、プロテインは食品なので日本の徹底した品質管理は世界に誇れるものです。そのため、大手メーカーやプロテイン専門会社を基準に考えると安全性においては海外製にも勝るとも劣らない品質であると考えられます。安心して利用されて下さい。

最終的には好みの問題でもあるため、味、価格、コストパフォーマンス、1回あたりのタンパク質など、自分がプロテインを摂取する上で重視する内容に合わせて比較検討されるとよいでしょう。

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